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moreNOTE ロゴ 【コラム】
開発責任者が語る、
介護認定審査会DXを支える製品開発の舞台裏
~現場から学び続ける、moreNOTEの挑戦~


前回のコラムでは、事業部長の畑中より介護認定審査会DXに取り組む背景や、moreNOTEが目指す審査会運営の未来についてご紹介しました。
今回は開発責任者の立場から、その未来をどのように製品として形にしているのか、そして私たちがどのような考えで製品開発に取り組んでいるのかをお伝えします。


【この記事でわかること】

✅ moreNOTE開発チームが大切にしている製品開発の考え方
✅ 介護認定審査会の現場から学び、製品改善につなげる取り組み
✅ 安定運用とセキュリティを支える開発チームの責任とこだわり


目次

  1. 誰でも迷わず使える製品を目指して
  2. 自治体ならではの多様な利用環境に向き合う
  3. 運営を預けていただく責任の重さ
  4. 現場から見えてきた、本当に求められる使いやすさ
  5. 介護認定審査会で求められる使いやすさとは
  6. moreNOTEの未来とこれから

1.誰でも迷わず使える製品を目指して

私たちがmoreNOTEの製品開発で最も大切にしていることは、「誰でも迷わず使えること」です。介護認定審査会の現場では、moreNOTEをきっかけに初めてペーパーレス会議に取り組むお客様も少なくありません。もし操作が複雑であったり、画面が分かりにくかったりすると、本来感じていただけるはずの利便性や業務改善効果にたどり着く前に利用を諦めてしまうかもしれません。
また、私たちのチームはアプリケーション開発だけでなく、クラウドサービスの維持運用も担当しています。介護認定審査会は自治体運営や住民サービスに直結する重要な業務です。だからこそ、新しい機能を作ることと同じくらい、安心して利用し続けていただける環境を維持することにも責任を持っています。
私たちは、「どれだけ多くの機能を搭載するか」ではなく、「どれだけ自然に、安心して使えるか」を重視しています。この考え方は、moreNOTEの開発当初から変わっていません。

2.自治体ならではの多様な利用環境に向き合う

moreNOTEは長年、民間企業のお客様を中心にご利用いただいてきました。
その中で、介護認定審査会の領域に本格的に取り組むようになって感じたのは、想像以上に利用環境や利用者層の幅が広いということでした。
民間企業の役員会議であれば、利用する端末はおおよそWindowsPCか、またはお揃いのタブレットが用意されることが多いです。しかし自治体の場合は、審査委員の個人所有端末が、BYODの形で使用されるケースもあり、1つの会議でiPad・Windows・Androidが混在して利用されることも多々あります。
利用する端末によってアプリの画面や機能が異なっていると、事務局の皆様が利用者をサポートする負担が大きくなってしまうため、moreNOTEでは3OS共通仕様のネイティブアプリを作ることにこだわっています。様々な性能や外観の端末が多く登場する昨今で、3OSのネイティブアプリを維持することは容易ではありませんが、ブラウザアプリでは得られない端末セキュリティや表現力を実現するために、開発チーム一丸となって開発を続けています。
また、利用者の方のITスキルも様々です。実際にサポートセンターへ寄せられるお問い合わせの中には、ご自分の使っている端末がiPadなのかAndroidなのかをどこで確認すれば良いのかという質問を頂戴したこともありました。初めてタブレットを取り扱う方にもmoreNOTEをご利用いただいているのだと、改めて身が引き締まる思いでした。

3.運営を預けていただく責任の重さ

moreNOTEを導入し、介護認定審査会のペーパーレス化を実現した自治体様から、
「紙の印刷や郵送業務が完全になくなった。あれだけ苦労していたことが信じられず、もう元には戻れない」
という言葉をいただいたことがあります。
また、審査委員の先生から、
「セキュリティ面でも安心して、どこでも資料を閲覧できるようになった」
「新幹線で移動している時間にmoreNOTEで資料を確認するのが習慣になっている」
という声もいただきました。私たちが目指してきた業務改善が、本当に現場で役立っていることを実感した瞬間でした。
一方で、その言葉には、私たちの責任の重さも感じました。
介護認定審査会の業務そのものがmoreNOTEを前提に運営されている以上、サービスを止めることはできません。
便利な機能を提供するだけではなく、安心して利用し続けていただく責任も私たちにはあります。

そのため私たちは、新機能の開発だけでなく、クラウドサービスの安定運用やセキュリティ対策、アップデート時の検証などにも継続して取り組んでいます。目立つ取り組みではありませんが、お客様に安心してご利用いただくためには欠かせない重要な業務だと考えています。
こうした現場の声は、私たちの責任の重さを改めて認識するとともに、開発の方向性を確認する大切な機会になっています。

4.現場から見えてきた、本当に求められる使いやすさ

介護認定審査会は非公開で行われる会議ということもあり、周辺業務については多くの自治体の皆様にご協力をいただき、学ばせていただいています。
介護認定審査会用途では、大きく二つのmoreNOTE利用シーンがあります。
一つは、会議前に審査資料をじっくり読み込む場面です。
審査委員の先生方は、会議当日だけでなく、その前に多くの時間を使って資料を確認し、事前判定を行います。前章でご紹介したように、新幹線での移動時間を活用して資料を確認されている先生もいらっしゃいます。つまり、会議前の準備段階では、紙と同じように資料へ集中し、じっくり読み込めることが重要になります。このとき必要になるオフラインでの資料閲覧や、端末の紛失盗難に備えたセキュリティなどは、ネイティブアプリならではの体験を提供できていると感じています。
もう一つは、審査会本番の場面です。
介護認定審査会の議事進行は、私たちが想像するよりもスピーディーに進んでいました。事前に配布された資料を委員の先生方がしっかりと読み込み、それぞれの専門的な視点から準備したうえでmoreNOTEの事前判定機能を活用し、審査会本番の限られた時間で、効率的に審査を進行されるからです。
この様子を伺って改めて感じたのは、会議本番では必要な情報へ素早くアクセスできることが非常に重要だということです。次々に資料を切り替えながら審議が進むため、操作に迷ったり、必要な情報へたどり着くのに時間がかかったりすると、会議の流れを妨げてしまいます。
こうした考え方自体は以前から開発の中で意識してきましたが、実際の運営を伺うことで、その重要性を改めて認識しました。
現在のmoreNOTEにも改善できる余地はあると思っています。ボタン配置や画面構成、必要な情報にもっと素早くアクセスできる表示方法など、今後はさらに改善を進めたいと考えています。

5.介護認定審査会で求められる使いやすさとは

一見当然だと思われている機能でも、本当にそれが最適なのか悩むことがあります。
その代表例が二画面表示機能です。
介護認定審査会では、「認定調査票と主治医意見書を並べて確認したい」、「異なる資料を見比べながら審議したい」というご要望を多くいただきます。
一見すると、画面を分割して2つの資料を表示する機能は、ごく自然な考え方に思えるかもしれません。
しかしタブレットは画面のサイズが限られています。その画面を二つに分割すると、資料の表示領域がどうしても狭くなってしまいます。
「紙に近い感覚で資料を読んでもらうには、一画面で大きく表示した方が良いのではないか」など、この機能については開発チームの中でも多くの議論がありながら、現在の二画面機能が生まれましたが、これが完成形だとは思っていません。実際の審査会の様子を伺って感じたスピード感も踏まえ、より見やすい表示方法や操作方法について議論を重ね、今後も改善を続けていきたいと考えています。

6.moreNOTEの未来とこれから

ソフトウェアの開発者として、AIには大きな可能性を感じています。
しかし、介護認定審査会の領域において私たちが目指しているのはAIが人の判断を代替する未来ではありません。
資料整理や論点把握などの業務を支援し、審査委員や事務局の皆様が、本来向き合うべき議論や判断に集中できる環境を整えることです。
moreNOTE開発・運用チームは、資料準備に追われる事務局の皆様や、正確で公平な判定をするために事前準備をされる審査委員の皆様の業務を理解し、課題を解決するための製品づくりを続けていきます。
開発チームでは、「現場で本当に役立つか」を共通の判断基準として大切にしています。機能を増やすことではなく、お客様の業務がより良くなることを目指しながら、日々議論と改善を重ねています。
そして自治体の皆様とともに、介護認定審査会運営の未来を支える仕組みづくりに挑戦し続けていきたいと思います。私たちは多くの自治体様の運営をご支援する中で培った知見をもとに、介護認定審査会DXの発展に貢献していきたいと考えています。

今後ともmoreNOTEを、よろしくお願いいたします。

富士ソフト株式会社
プロダクト事業本部
スマートワーク事業部
第1商品開発グループ 課長 小宮山 卓


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